丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
歯周病と全身疾患⑥
-歯周病と妊娠ー
歯周病にかかっている妊婦は、早産や低体重児(2500g)を出産する確率が高く
なります。妊娠中はつわりなどにより、口腔内の衛生状態が悪くなります。これに加え
女性ホルモンの血中濃度が高くなります。女性ホルモンは歯周病菌を増殖させるため
歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行が速くなります。
歯周病が悪化すると炎症物質が生産され、これが血中濃度を高めます。これにより胎盤
が刺激され陣痛や子宮収縮がおこり、早産を引き起こす可能性が高まります。
ですから、妊娠中は口腔内を清潔に保つように心がけましょう。
カテゴリー:歯周病 投稿日:2011年11月2日
歯周病と全身疾患⑤
-歯周病と喫煙ー
たばこの煙には化学物質が含まれ、有害な物質が数百もあると言われています。
喫煙している人は、歯周病にかかりやすく、悪化しやすくなります。その理由は、
①タールが付着すると歯垢や歯石が付着しやすい。
②唾液が減り口腔内が乾燥しやすく再石灰化が行われにくい。
③ニコチンが血管を収縮させ酸素や栄養分の供給が減少する。
④ニコチンが免疫細胞の働き抑え抵抗力が落ちる。
⑤喫煙によりビタミンCが消費され術後も治りにくい。
などがあげられます。
以上のことより喫煙することにより歯周病になりやすくなります。
カテゴリー:歯周病 投稿日:2011年10月17日
運動会
昨年に引き続き娘の運動会に参加しました。
今年は、震災の後ということで家族の絆を感じました。親子競技はもちろんのこと
二世帯で参加している家族が例年より多かった気がしました。
それにしても子供達は元気過ぎます。一日で疲れました。この子供達を見ている幼稚園の先生
は、仕事とはいえ尊敬いたします。
カテゴリー:一般 投稿日:2011年10月7日
歯周病と全身疾患④
-歯周病と糖尿病ー
歯周病と糖尿病はお互いに悪影響を与えます。健康体では、血液中のブドウ糖が多く
なると膵臓がインスリンを分泌します。インスリンは血糖値を一定に保つ働きをしますが、
糖尿病になると炎症に関係する物質が増えインスリンの働きを弱めます。また、歯周病も
進行すると、やはり炎症に関係する物質が増え、毒素が生み出されます。これらが血液中
に入るとインスリンの働きを弱め症状が悪化します。
一方、糖尿病になると抵抗力が低下して口腔内の歯周病菌が増殖しやすくなり、歯周病も
進行が速くなります。このように歯周病と糖尿病は深い関係があり、悪循環に陥ります。
歯周病を改善すると糖尿病も改善されることもわかってきました。
カテゴリー:歯周病 投稿日:2011年10月1日
歯周病と全身疾患③
-歯周病と心疾患ー
心臓病は死因の第2位を占めています。心臓を取り巻く冠動脈が硬化し血流が悪化して
発症する狭心症や、血栓ができて血流が止まり発症する心筋梗塞を虚血性心疾患と呼ば
ています。また動脈硬化は、危険因子が複雑に絡み合い進行します。高血圧・糖尿病・
高脂血症・喫煙は極めて重要な危険因子ですが、これらが重なると虚血性心疾患になる
リスクが相対的に高くなります。さらに歯周病も大きな危険因子であることが指摘されてい
ます。歯周病菌の毒素を防ぐために生産される炎症物質が血流に入り、動脈硬化を促進す
る危険性。また、歯周病菌の中に血小板を集める働きをもつ菌がいて、それが血栓をつくる
危険性です。
ですから、歯周病により心疾患を引き起こす可能性が高まるのです。歯周病予防に努めれば
リスクを下げることができるのです。
カテゴリー:歯周病 投稿日:2011年9月12日
歯周病と全身疾患②
歯周病は、歯周病菌による感染症ですが、口の中に歯周病菌がいても、すべての人が、
歯周病になるわけではありません。高血圧・糖尿病などの生活習慣病と同様に、個人の
免疫力や生活習慣などとからんでいると考えられています。ですから、個人の生活習慣に
よって歯周病にかかりやすくなったり、治療しても治りにくい場合もあります。
何故、歯周病が怖いかと言うと、進行すると毒素や炎症物質が生産され、歯周組織が悪化
するだけではなくて、血液中に入り込み色々な病気の悪影響を及ぼすからです。
ですから歯周病は全身の健康状態と密接に関係しているのです。
次回から全身疾患との関係について述べていきます。
お知らせ
暑中お見舞い申し上げます。
8月13日(土)~8月17日(水)まで夏期休暇のため休診とさせていただきます。
8月18日(木)より通常通りの診療となりますので、
何卒、ご了承くださいますようお願い申しあげます。
カテゴリー:一般 投稿日:2011年8月12日
歯周病と全身疾患①
歯周病は、口の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。
また、生活習慣病の一つですので、予防するのには毎日のブラッシングや定期健診だけ
でなく、生活習慣の改善も必要となります。
歯周病といえば、ご存じの通り歯が抜けてしまう病気です。ところが、心臓病、糖尿病、早産等の
リスクを高めるほか、肺炎、骨粗鬆症などとの関連性も指摘されています。また、はっきりとした
自覚症状がないため、治療が遅れて病状が進行してしまう病気であるため、「サイレントディージ
ーズ」沈黙の病気と言われています。従って、自覚症状があまりないまま悪化して、気づいた時に
は深刻な状態になっていることが多いのです。
これから数回にわたり歯周病と全身疾患について書いていきたいと思います。
連勝
久しぶりに浦和レッズネタです。
リーグ戦も後半に入り、やっとのことで連勝しました。しかも、アウェー初勝利。
チーム戦術が浸透してきてやっと安定した戦いが出来ているような気がします。
あまりいち選手のことは書きたくはないけれども、新外国人選手のランコはいいですね。
戦術的な話ですが、ボールが中で納まるので、攻撃のバリエーションが増え、決定率が上がって
得点しやすくなっていますね。ワシントンが退団して以来、やっと求めてた選手が来てくれまし
た。これからも期待したいですね。
残念ですが、日本代表元監督でレッズの初代監督であられた森 孝慈氏がお亡くなりました。
何回か一緒に食事をさせていただき、サッカーの事を熱く語っていたことを思い出します。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
口腔内の3大疾患
口腔内に起こる3大疾患をご存じでしょうか?
それは、虫歯(う蝕)・歯周病・咬合性外傷の3つです。この3つは、歯の寿命を脅かす
原因と言われています。歯は、加齢によって失われることはありません。
虫歯(う蝕)と歯周病は、日常のブラッシング(プラークコントロール)によって予防が可能です。
しかし、咬合性外傷は、噛み合わせのバランスが悪かったり、高すぎる修復物によって歯に力が
加わると歯を支えている組織にダメージを与え、これにより歯周病の進行を速めたり、顎関節を
痛めたりしてしまう疾患です。この3大疾患は健診で早期発見をすることが大切です。
カテゴリー:診療一般 投稿日:2011年7月15日