丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
気になる子供の歯軋り。原因と対策について
就寝時に子供が大きな歯軋りをしていると、大丈夫なのだろうかと心配になってしまいますよね。
歯軋りには心配のないケースと歯科医に相談した方が良い要注意な歯軋りがあります。子供が歯軋りをする原因と正しい対策方法をご紹介します。
子供特有の歯軋りの原因
10歳までの子供の40%は歯軋りをすると言われています。なぜ子供に歯軋りをする傾向があるのかその背景をご紹介しましょう。
理由1:歯のバランスを整えるため
歯軋りの目立つ10歳までは乳歯から永久歯への移行期間でもあります。成長に伴い顎が大きくなり、乳歯の間にすき間ができる、乳歯が部分的に抜けるなどして歯の状態は安定しません。
こうして発生した噛み合わせのズレを調整し、永久歯が生えてくるスペースを確保しようとして無意識に噛み合わせをしてしまうのです。
特に幼稚園児にもなると言葉をしっかり理解できるようになり、「ギリギリと歯軋りをしたらダメ」と叱ってしまうお母さまもいらっしゃるかも知れません。
ですが、成長に必要な顎や歯の調整作用も担っていますので、あまり心配する必要はないでしょう。
理由2:ストレス
大人でも当てはまりますが、ストレスも歯軋りの原因となります。子供がストレス?と思われてしまいますよね。
例えば、兄弟ができてお母さんが取られてしまったように感じることや、幼稚園や保育園に通い始めるなどの環境の変化がストレスに繋がる子供も少なくありません。
ストレスが思い当たるようであれば、密なコミュニケーションをとり言葉だけでなくスキンシップも充実させてあげて下さい。
永久歯に生え変わってからの歯軋りには要注意
永久歯が生えそろうまでの歯軋りは、生え変わりに向けた必要な過程であり問題のないケースがほとんどです。
気を付けたいのは永久歯が生えそろった後も続く歯軋りです。歯並びや歯が強く圧迫されることで歯の神経へのダメージ、顎関節症になる、歯の消耗やぐらつきが出てくるなどの問題に発展する可能性があります。
永久歯に生え変わってからも歯軋りが続くようであれば、かみ合わせを専門とする口腔外科の歯科医に相談しクセの解消と適切な処置を検討していきましょう。
子供の歯軋りには落ち着いて対処を
子供の歯軋りは永久歯に生まれかわるための調整機能があるため「成長の証」とも言えます。
ただし、あまりに長時間歯軋りが続く、日中も歯軋りが目立つ、顎が痛いと言っているなどの場合は少し注意が必要です。
何等かのトラブルを抱えている可能性もありますから、お子様が小さなうちからの歯の検診をお勧めしております。
お子様の歯を定期的にチェックして、歯科医と親御様の二人三脚で健やかで頑丈な歯の成長のサポートを目指して行きましょう。
投稿日:2018年5月10日 カテゴリー:診療一般