丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
何とかしたい!歯軋りと噛み締め
「寝ている時に歯軋りをしている」と自覚はまったくないのに指摘される、朝起きると顎がだるい、知覚過敏が気になるなどのお悩みはございませんか?
歯軋りや噛みしめを放置していると思いもよらないトラブルに発展することも。歯軋り・噛みしめのメカニズムと対処方法をご紹介します。
歯軋りと噛みしめについて
歯軋りとは無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせるクセです。「ガリガリ」「ギリギリ」と言った音がします。睡眠中の歯軋りはレム睡眠という浅い眠りの間に出てきやすいと言われています。
一方噛みしめとは、無意識のうちに上下の歯が接触している、または強い力でグッとかみ合わせている状態を指します。通常人間の歯は飲み込む時、食べる時以外は上下の歯は接触しないようになっています。この文章を読んでいる最中にも歯が接触しているという方は注意が必要かも知れません。
歯軋りや噛みしめで生じるトラブル
歯軋りや噛みしめを放置しているとどのようなトラブルが出てくるのでしょうか?
歯への影響: 歯が消耗して象牙質が見える・歯の破折・歯がしみる、噛むと痛いなどが原因となる知覚過敏
歯茎への影響: 歯茎がさがる・歯周病(=歯槽膿漏)
その他体への影響: 額関節症・舌痛症・顔面痛・頭痛・倦怠感・肩凝り
体が優れない日が続くその原因は、もしかすると歯軋りや噛みしめと言ったクセにあるのかも知れません。毎日のちょっとした心がけで行動の改善を目指して行きましょう。
歯軋り・噛みしめ改善方法
無意識の歯軋りや噛みしめといったクセを改善するには、意識を変えていく必要があります。まずはご自身が歯軋り・噛みしめをしていることに気が付きましょう。
そして口を閉じて上下の歯が接触せず顎がリラックスした状態作りを練習して行きます。
まずは、力を入れて歯を噛みしめてみてください。そしてふっと力を抜きます。力を抜いた時に上下の歯がわずかに離れて、顎の力が抜けているのが分かるかと思います。または、口を大きく開いてから顎をがくんと脱力させます。この時も同様に理想的な歯と顎の状態になります。理想的な状態になるように、日中の気が付いたシーンで自ら矯正してみてください。地道な癖付けですが、繰り返すことで体が正しい状態を覚えていきます。
就寝時にマウスピースを装着する
ご紹介したようにご自身でクセの矯正を行うことが大切な改善への一歩となりますが、就寝中の歯軋りや噛みしめまではなかなかコントロールが効きません。就寝時の歯軋りや噛みしめが気になる際には、口腔外科でマウスピースを作るという選択肢をご検討ください。
- ・歯を守る
- ・顎の関節を守る
- ・噛む筋肉の負荷を下げる
- ・心理的な安心感
といった効果が得られ、「マウスピースをしてから肩こりが良くなった」という患者さまもいらっしゃいます。
「こんな質問をしても良いのだろうか」「歯軋りで相談するなんて気が引ける」と考えずに、お気軽にご相談下さいませ。かみ合わせをきちんと考慮し、患者様のお口に最適なマウスピースを製作させて頂きます。
投稿日:2018年4月12日 カテゴリー:診療一般