丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
えっ、まさか口腔がん?放置しても良いの?意外と知らない良性腫瘍の種類とは?
口の周りに原因不明の腫れやしこりを見つけた時、「これって口腔がん!?」とたちまち不安に陥ってしまうところですが、慌てないで。口腔の周辺には、非がん性の良性腫瘍もたくさん発生するのです。
とはいえ、長期間に渡って放置していると、悪性化することも…。早めに口腔外科の診療を受けることをおすすめします。
口腔周辺に腫瘍が発生したら?
腫瘍を見つけたら、もしかして口腔がん!?と慌ててしまいがちですが、そうとは限りません。
口内、舌、唇など、口腔周辺に発生する腫瘍は、他の臓器と同じように良性腫瘍と悪性腫瘍の2種類にわけられます。
良性腫瘍は、膿が溜まったり、歯が当たったりした刺激によって発生します。身体の他の部位に出来たイボを口で吸ったりすることにより、ウイルスが口腔へ伝染することもあります。良性腫瘍の場合は、切除を急いだりしなくても問題のないケースが多いですが、刺激の要因などがそのままであった場合、再発する可能性が高くなります。
口腔外科で診療を受け、適切な方法で治療しましょう。手術での切除が必要になることもあります。
ただし良性腫瘍の場合でも、長く放置していると稀に悪性腫瘍に繋がるケースが出てきます。「がんではなさそう?」などと自己診断で済まさず、口腔外科できちんと診療を受けるようにしましょう。
口腔周辺にできる良性腫瘍とは?
口腔周辺に発生する良性腫瘍には、骨に生じるものと、軟組織に生じるものなど、さまざまな種類があります。
太陽光線に晒された皮膚にできる腫瘍、液体が溜まった嚢胞ができて顎の骨を破壊するケース、歯を作る組織が異常増殖してできる歯牙腫、唾液腺やリンパ管にできる腫瘍といった種類があります。長らく放置すると稀に悪性化する場合がありますが、良性腫瘍の場合は、基本的には生命の危険はありません。これらの特徴として、ピリピリとした刺激や痛みを伴うことがあります。
中には自覚症状がなくて成長のスピードが遅い多形腺腫という種類の腫瘍があります。こちらはガン化することがあるため、手術でしっかりと取り除く必要があります。
口腔がんって、どんな症状?
口腔周辺に発生した腫瘍が良性腫瘍ではなく、悪性腫瘍である口腔がんだった場合は、生命に関わる重大な疾患です。そのままにしていると、口腔からリンパ節、肺といった転移をする可能性があります。
口腔がんは、口腔の天井や底の部分、舌、唇、口唇、扁桃に発生することが多く、最初は口腔の変色や潰瘍ができているように見えます。最も発生率が高いのが舌がんです。
口腔ガンをセルフチェックしてみましょう!
・口腔内に、治りの悪い腫れやしこりはありませんか?
・粘膜の色味が赤かったり白かったりしていませんか?
・口内炎が治りにくいといったことはありませんか?
・入れ歯が合わなくて違和感を感じていませんか?
・食べ物を噛んだり飲み込んだりし辛くなっていませんか?
この中で1つでも思いあたるようでしたら、すぐに口腔外科の診療を受けたほうがいいでしょう。
まとめ
口腔に発生した腫瘍は、必ずしも悪性の口腔がんとは限りません。とはいえ、良性腫瘍なのか悪性腫瘍なのかを自分で見分けるのは非常に難しいことです。できるだけ速やかに口腔外科で診療を受けましょう。
投稿日:2017年8月24日 カテゴリー:口腔外科, 診療一般