口腔アレルギーとは – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

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丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。

口腔アレルギーとは

口腔アレルギーとは

果物など特定の食物を口にしたとき、口の中や唇がしびれたり、顔面が腫れたり、呼吸困難に陥ったりすることがあります。これは、口腔アレルギーの症状です。
あまり知られていないかもしれませんが、口腔アレルギーは食物だけが原因でありません。歯を治療した際の詰め物に使われている金属が、口腔金属アレルギーを起こすことがあるのです。

その症状は、口腔内の異常だけにとどまらず、皮膚の炎症や頭痛、肩こりなどの全身に及ぶので、長い間、原因不明の体調不良に悩まされる人も居ます。

口腔アレルギーを起こす可能性がある食べ物とは?

口腔アレルギーを引き起こす食べ物は、含まれているアレルゲン物質が、花粉症の原因となる植物のアレルゲンと同様であることが特徴です。

例えば、スギ花粉はトマト、白樺花粉はりんご・桃・さくらんぼ、イネ科花粉はトマト、スイカ、メロン、オレンジ、ヨモギやブタクサの花粉は、メロン、スイカ、セロリとアレルゲンが同様です。そのため、これらで花粉症を起こす人は、この食べ物を口にすると花粉症のような反応を起こし、口腔内が荒れるのです。

「自分は花粉症じゃないから安心!」と思うのは間違いです。今後、急に花粉症を発症することもありますし、口腔アレルギーを起こす可能性もあるのです。
口腔アレルギーが起こると、口の中がかゆくなり、唇や口腔粘膜が腫れ、しびれ、むくみ、発疹、腹痛、呼吸困難などの症状が生じます。目や鼻が花粉症のような症状になり、気管支喘息の発作やアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

詰め物の金属が起こす口腔金属アレルギー

詰め物の金属が起こす口腔金属アレルギー

歯の詰め物に使われた金属により、アレルギー症状を起こすのが、金属口腔アレルギーです。
通常の金属アレルギーのように、ピアスやネックレスなど肌に触れる金属によって起こるものではないので、原因がわからないまま体調不良に悩まされる人も居ます。

詰め物に使用された金属は、汗や唾液によって金属がイオン化して溶け出します。体内に蓄積されようとする異物に免疫システムが反応し、攻撃することでアレルギー反応が出ます。
口腔金属アレルギーは、口内炎や口唇炎、舌炎など口腔内の異変にとどまらず、湿疹やアトピ-性皮膚炎のような肌荒れ、頭痛、肩こりなど様々な症状となって現れます。血流によってアレルゲンが体内を巡るため、全身に疾患が現れることがあるのです。

まとめ

口腔アレルギーとは_まとめ

口腔金属アレルギーは、詰め物に使われた金属を、非金属のセラミックなどに取り替えることで改善することができますが、なかなか原因に気づきにくいことが難点です。

口腔粘膜や全身にびらんや膿庖などの異常が現れたら、早めに歯科医院か皮膚科を受診しましょう。

投稿日:2017年8月3日  カテゴリー:一般

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