丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
もしかして親知らずが原因かも!?親知らずと口臭の深い関係
口臭の8割は口内のトラブルに起因していると言われています(残りの2割は胃腸関係)。主なものとしては歯周病や虫歯、舌の汚れがありますが、意外な原因の一つとして親知らずが起因することがあると分かりました。
いつも丁寧に磨いているのに、どうしても口臭が改善しないという場合は、これから紹介する親知らずによる口臭の原因を疑ってみてください。
親知らずが口臭の原因になるメカニズム
親知らずの周りに食べカスが溜まっている場合…親知らずは食べカスが溜まりやすく、つまようじや歯ブラシも届きにくいため、血液などと混ざったりして臭いの原因となります。
歯茎が被さって膿が溜まっている場合…親知らずは斜めに生えてくることも珍しくないため、中途半端に生え、歯茎が被さる場合があります。この場合は歯茎に膿が溜まってしまうことがあるため、これが臭いの原因になります。
親知らずが虫歯になっている場合…親知らずは最も磨きにくい位置にあるため、虫歯になりやすいです。他の歯は健康でも、親知らずだけが虫歯になるケースもあります。
親知らずの手前の歯が虫歯になっている…親知らずが歯茎の下で、その手前の歯を圧迫するように生えている場合。その手前の歯の根元が虫歯になってしまっている可能性があります。また、同様の原因により歯周病になってしまい、膿が溜まっていることもあるようです。
親知らずが原因の口臭に対する対策
親知らずを含めて歯磨きを丁寧にしていくことが大切です。親知らずに汚れを溜めないことが第一なので、歯ブラシを使って意識的にしっかり磨いていきましょう。
タフトブラシという先端が三角形になっている奥歯専用の歯ブラシを使うと磨きやすいです。最初は血が出ることもありますが、しっかり磨けてくると歯茎も引き締まってきます。
ブラッシングができない場合は、洗口剤での殺菌をしていくのも有効です。時間をかけて対策していく場合には、唾液を出す工夫をしていきましょう。
具体的には朝の歯磨きでしっかり口内の菌を取り除き、キシリトールガムなどを使用して唾液の分泌を促して殺菌していくと良いです。また、体調がすぐれない場合でも口臭が発生することがあるため、体調管理にも気を付けましょう。
根本的な治療したい場合は歯科医院へ
親知らずが原因となっている時には、セルフケアにはどうしても限界があります。その場合、抜歯してしまう方が良いでしょう。
まずは歯科医院に相談し、抜歯するかどうかを決めます。将来的に入れ歯のブリッジになる場合や、他の歯の状態が悪い場合には抜歯しない方が良いこともあります。
歯周病や虫歯になってしまった時には、抜歯するという選択肢が多くなるでしょう。また、抜かないにしても定期的なフッ素塗布やクリーニングを行なう必要があり、こまめなメンテナンスが欠かせません。
親知らずが生える時期は、概ね10代後半から20代前半となっています。ただ、4人に1人の割合で生えてこないこともあると言います。生え方にもパターンがいくつかあり、人によって対処方法が異なるので早めに相談するようにしてください。親知らずが見えていなくても、歯茎の下に埋もれているケースもあるので、レントゲンでないと確認できないケースもあります。
まとめ
親知らずは、生え方によっては他の歯に悪影響を及ぼし、歯周病や虫歯に起因する口臭の原因にもなります。口臭の原因となっていた場合は、きちんと現状を把握した上で対処していきたいところですね。「気になるな」「違和感があるな」と思ったら、早めに歯科医に相談しましょう。
投稿日:2017年1月26日 カテゴリー:口腔外科