抜歯した方が良い親知らず、抜かなくて良い親知らず – 浦和 歯医者 丸山歯科医院

丸山歯科医院ブログ

丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。

抜歯した方が良い親知らず、抜かなくて良い親知らず

抜歯した方が良い親知らず、抜かなくて良い親知らず

大人になるに連れて一番奥に生えてくる歯と言えば、皆さんご存知の「親知らず」です。歯ブラシが届きにくい場所にあり、どうしても磨きにくいため虫歯や歯肉炎などのトラブルの原因になると言われています。
親知らずは抜歯する場合が多いことで知られますが、実は抜かなくても良い場合があることをご存知ですか?今回は「親知らず」の抜歯の必要性についてお話ししたいと思います。

なぜ「親知らず」と言う名前なの?

親知らずという変わった名前をした歯ですが、正式名称は第三大臼歯(智歯)と言います。
ほとんどの場合18歳前後から徐々に生えてくることが多く、既に生え揃っている方も多いことでしょう。昔は18歳ともなれば親元を離れて独り立ちしていた年頃だったため、「親の知らない間に生える歯」という意味で親知らずと名付けられました(諸説あり)。元々は上下左右合わせて4本ありましたが、時代が変わり人々の顎の骨格が小さくなるに連れて、生まれつき本数が少ない人も増えてきています。

抜いた方が良い「親知らず」とは?

抜いた方が良い「親知らず」とは?

親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯になるリスクが非常に高い歯です。歯が痛み出して初めて、親知らずが生えてきたことに気づくという方もいらっしゃいます。親知らずが既に虫歯になってしまっている方や歯茎の腫れを何度も経験している方、食べかすが溜まりやすい方などは思い切って抜歯した方が良いでしょう。

また子どもの頃にせっかく歯の矯正を終えていても、大人になって親知らずが生えてきてしまったせいで歯並びが悪くなってしまう場合もあります。歯並びを美しく保ちたい方はできるだけ20代前半までに矯正を完了させ、親知らずを早めに抜歯しておくことをおすすめします。
特に女性は妊娠中や出産前後などに急に親知らずが痛み出し、痛み止めが服用できずに辛い思いをされる場合があります。そのようなリスクを避けるためにも、心配な方は妊娠を計画される前に親知らずを抜歯しておくのも1つの方法です。

抜かなくてもいい「親知らず」とは?

抜かなくてもいい「親知らず」とは?

やっかいなトラブルメーカーとして嫌われがちな親知らずですが、実は絶対に抜かないといけない訳ではありません。きちんと真っすぐに生えていて噛み合わせに役立っている方や、歯ブラシやフロスでしっかり磨けている方はそのままにしておいても構わないのです。もし、親知らずが虫歯になったことがあったとしても進行しておらず、歯茎の腫れも軽度だった場合は経過観察をしながら温存することもできます。抜歯せずにキープしておくことで今後技術がさらに進歩した時、ダメになった歯の代用として活用できる可能性もゼロではないのです。残せるものなら残しておくというのも1つの考えであると言えるでしょう。

「親知らず」を抜くのはやっぱり大変ですか?

「親知らず」を抜くのはやっぱり大変ですか?

真っすぐに生えている親知らずを抜くのはそんなに難しくはありません。しかし横に倒れた状態で生えている場合や、歯茎から中途半端に出ている場合は大掛かりな「難抜歯」となり一般歯科では対応できない場合もあります。特に虫歯がひどかったり歯茎の腫れを繰り返していたりする場合、骨と歯が癒着してしまい深刻な状態になってしまっていることも・・・。どんな親知らずでも、抜くからには痛みを伴います。抜かなくて済むものなら誰でもそのままにしておきたいものですが、残した場合のリスクもよく考えた上で抜歯するかどうかを決めていただきたいと思います。不安な場合は勇気を出してかかりつけ医にご相談ください。

まとめ

抜いた方が良い親知らずと、抜かなくても良い親知らずについてお話しましたがいかがでしたか?虫歯になって辛い思いをする前に、親知らずの抜歯の必要性について考えてみてくださいね。

投稿日:2016年12月9日  カテゴリー:口腔外科

浦和の地域密着型クリニック、丸山歯科医院