丸山歯科医院ブログ
丸山歯科医院は初診時に丁寧にお話を伺い、検査・診断した上で治療を開始致します。
顎関節症の原因と治し方~日頃のケアで防ごう~
顎関節症は、男性より女性の方がなりやすいと言われています。
これは、顔の周りにある筋肉や骨量が女性の方が少ないからであり、口を開けられない、音が鳴る、痛みを感じるといったことが主な症状です。
その原因には、ストレス環境下での仕事、姿勢の歪み、関節の摩耗などが挙げられています。
ここでは、顎関節症の意外な原因とその対処方法について紹介していきましょう。
根本的な原因は骨の歪み!顎関節症のサイン
顎関節症の根本的な原因は頭蓋骨や背骨などの歪みです。
体はどこかのバランスが崩れてしまうと、無意識に他の箇所で姿勢のバランスを保とうとするため、体全体に影響が及んでしまいます。
どれかに負荷がかかってしまうと、体が歪む原因を作ってしまうという訳です。多くの場合は、日常生活における不摂生や過度のストレスによるものです。
また、骨・筋肉だけではなく、内臓にも影響を及ぼしてしまうことがあります。内臓に負担をかけた結果、顎関節にまで影響が出てしまい、顎関節症に至るケースも見られます。
顎関節症の症状としては以下のようなものがあります。
- ・口を開けた時にポキッという音がする。
- ・口を開けた時に左右のどちらかが開けにくい。
- ・口を開けた時に顎の痛みを感じる。
- ・口が開かない時がある。
- ・食べ物を噛む時に痛みを感じる。
このような症状が現れた時には、顎関節症の可能性があるので、早めに専門医に相談しましょう。
顎関節症が起こる意外な原因は?
顎関節症は、先ほど紹介したように生活習慣の乱れや過度のストレスにより、体のバランスが崩れることから起こると紹介しました。
そのほかにも、平常時に必要以上に上下の歯を接触させるクセ(TCH:Tooth Contacting Habit)も、顎関節症の原因になることが分かっています。
TCHは、歯ぎしりや食いしばりのように強く噛んでしまうことではなく、多少触れてしまう程度のものです。
このTCHは無意識のうちに顎関節に負担をかけてしまうことになります。知らぬ間に顎関節症になってしまうことも十分にあり得るのです。
また、一度顎関節症になってしまうと完全には元の状態に戻らないといわれているので、普段の心がけも重要になるでしょう。
顎関節症を治すためには?自宅でもできる治療方法
顎関節症の治療方法は、主に専門医による治療が必要ですが、初期段階ならばセルフケアで治療することもできます。
温める、冷やす
急激な痛みがあった時には、炎症を抑えるために冷やすようにしましょう。動かした時に痛みがある場合は、耳の前の顎関節のあたりを温めるようにしてください。
マッサージする
血行を良くすることも顎関節症に有効です。耳の前の顎関節の周辺を優しく押しながらマッサージすると効果的です。
顎をゆっくり動かす
急に動かすのが痛いという場合には、ゆっくり動かして慣らしていきます。顎を前後左右に動かし、15秒ずつ動きを止めるのを繰り返すと良いでしょう。
顎に負担をかけないようにする
普段の生活の中でも意外と顎に負担をかけていることが多いもの。うつ伏せで寝ない、頬杖をつかない、食べる時以外は上下の歯をなるべくつけないようにするなど、顎への負担を減らすように心がけると良いでしょう。
これらのことを試しても、症状の改善が見られない場合は、専門医の治療を受けた方が良いので、早めに来院することをおすすめします。
まとめ
顎関節症は、セルフケアでも治療できる方法もありますが、あくまで初期症状に対しての対処ということを忘れないでください。強い痛みや違和感がある場合は、迷わず病院へ行きましょう。
投稿日:2016年10月21日 カテゴリー:口腔外科